スペシャルコラム
「女性管理職の躍進」
座談会

アカルタスホールディングスグループ(以下、「アカルタスグループ」という。)は、従業員全員がその能力を発揮し、いきいきと活躍できるよう雇用環境の整備を進めております。特に「女性が働きやすい職場づくり」に関する活動は2013年から行っており、女性管理職の躍進は目覚ましいものがあります。
そこで今回は、さまざまな壁を乗り越えて働き続けてきた女性管理職の皆さんに、自身の経験や会社の変化について語り合ってもらいました。

  • 室長重森 千枝

    アースサポート株式会社CSR推進室

  • 部長田口 綾香

    石尾産業株式会社総務部

  • 部長上原 淳子

    美濃化学スカイコーポレーション株式会社管理部

  • 室長鈴木 佐衣子

    日本ビソー株式会社総務部

  • 課長稲垣 里佳

    株式会社新川リサイクルセンター
    総務・経理課

皆さんの経歴を教えてください
  • 重森

    1999年入社、総務部兼環境分析室に所属しながら、作業受注の電話対応、収集車両の配車や収集車両の修理段取りなど幅広い業務を行っていました。その後、ISO14001の認証取得を目指すことが決定し、入社2年目で取得に向けて事務局としての業務を行いました。ISOの取得に向けて環境関連法規を勉強したことから、許認可申請の業務に携わることとなりました。その後はマニフェスト処理や売上計上をする部署に主任として数年在籍し、現在のCSR推進室にて、許認可申請業務・ISO管理・広報業務といった様々な業務を行っています。
    役職としては、2007年に課長、2012年12月に部長、2019年12月に女性として初めて常勤取締役に就任しました。年齢的にもキャリア的にも、女性の中では自分がトップランナーとして、現在も走っている感じです。2011年1月に第1子を出産してからは1年3か月の育児休暇を経て復帰しました。

  • 田口

    結婚を機に専業主婦になっていたのですが、子ども2人が幼稚園に入園し、1人の時間ができたのと保育料の足しになればと2012年5月に父が代表を務める石尾産業株式会社へアルバイトとして入社しました。下の子どもの通院が多かったため、曜日固定のパートタイマーでは就業が難しく、まずはシフト制にて週2~3日勤務を開始しました。当時、渋谷事業所には事務員がおらず、現場職員が廃棄物の収集作業を終えた後に、残業をしながら伝票やデータ入力を行っている状況でしたので、最初は入力作業から始めました。マニフェスト処理や請求書の発行など業務範囲の広がりとともに、勤務日数も徐々に増えていきました。
    八王子にあった本社では経理業務のお手伝いや労務管理も行い、許認可申請業務なども含めて、幅広く業務をする中で、2018年2月に取締役に就任しました。アルバイトからの取締役就任は異例中の異例だったと思いますが、渋谷事業所にも本社にも通っていたことで、他の社員より社内全体を把握できていたことが決定打となりました。その後、2020年1月に、取締役員数の血縁関係比率が高いことを理由に退任しましたが、正社員として引き続き業務を行い、2020年2月に総務部次長となった後、同年4月に総務部長に就任し、現在に至ります。

  • 上原

    2004年3月に旧株式会社スカイコーポレーションへハローワークを通じ、経理担当として中途採用で入社しました。経理は未経験だったため、決算も税務調査も税理士の先生に指導していただきながら実務経験を積ませていただきました。当時は売上の8割を輸出が占めていたため、前職で貿易関係の仕事に就いていたことはだいぶ役立ちましたね。当時の社員は私を含め5人と少なく、現社長の坂東とも机を並べながら和気あいあいとした会社だった印象です。ゆるーく自由な社風が気に入り、長く勤めたいなと思っていました。
    その後、組織変更に伴い必須とされた事務側のまとめ役として、2006年6月に財務部長へ就任。2020年3月に管理部長に就任した後、同年10月には取締役へ就任いたしました。
    その後、美濃化学工業株式会社との合併及び組織再編を経て、現在は取締役及び管理部長として勤務しております。

  • 鈴木

    2020年7月、コロナ禍に派遣社員として入社しました。当時日本ビソー株式会社は6月にアカルタスグループに参加したばかりで、管理体制の変化や社内規則の制定など様々な面で過渡期を向かえており、忙しそうな様子だったことを覚えています。そんななか事務員の増強をしたい会社の意向を受け9月に正社員となりました。今までの経験を活かし殆ど進んでいなかったデジタル化などを主体で進めていたところ、管理職への打診があり現在に至ります。

  • 稲垣

    1996年8月に設立2年目の有限会社新川リサイクルセンターへ入社しました。元々は、高卒で入社した地元の信用金庫を結婚・出産を機に退職後、2年半ほど子育てをしていました。その後、復職しようと決意しハローワークにて仕事を探していたところ、自治体の仕事を受託しているという安定感と、完全週休二日制、そして就業時間が16時30分までという点が魅力で応募し採用されました。しかし入社初日に唯一の事務職員である先輩社員の翌日退職を知らされ、ほとんど引継ぎのない中で勤怠管理、給与計算、請求書の作成、自治体への報告書作成、帳簿付けといった業務を1人で行うこととなりました。その後は、社労士や会計事務所の方に教えていただきながらなんとか今日まで進んでまいりました。また、一般廃棄物や産業廃棄物の許認可申請業務や、女性現場職員が妊娠した際に、代わりにトラックに乗って現場回収に行くこともしました。様々な業務に携われたことが今の私の強みになっており、このような経験を会社に評価していただき、2009年10月に課長に就任しました。当時の役員は他の会社の代表も兼ねていたことから不在が多く、代わりとして社内のとりまとめや外部での会議に参加する機会が多くなってきたことから、2015年8月から取締役に就任しました。その後、出資者の方で安定的かつ長期にわたり取締役を引き受けてくださる方がおられましたので2016年9月に取締役を退任しました。

皆さんの入社したころのキャリアプランでは、いつか管理職になる将来を描いていましたか?
  • 重森

    無かったですね。私は新卒で入社していますが、大学時代に就職活動をすることなく、春休みにハローワークを通じて入社する(3月30日に一次面接、31日に二次面接、4月1日に入社式!)という異例な入社スタイルでしたし、きっと寿退社すると思っていました(笑)。
    当時は職員も少なく、役職者自体も少なかったので、自分自身のキャリアプランというものは全く考えておらず、ただ目の前にある仕事を責任もってがんばろう、という気持ちでした。

  • 上原

    私も、少人数の社員が全員横一列で勤務している緩い雰囲気が好きだったこともあり、管理職への就任は頭にありませんでした。

  • 稲垣

    私も入社当時は管理職になれる、なろうと全く思っていませんでした。弊社は事務方の総務経理課と現場作業を行う業務課の2課がありますが、当時は総務経理が私だけでしたし、業務課にしか管理職はいらっしゃらなかったですから(笑)。
    うちの会社は業務課が会社全体を仕切っていくのだなあと考えておりましたね。田口部長と鈴木部長はいかがですか?

  • 田口

    私も全く考えていなかったですね。子どもが大きくなればフルタイム勤務も可能かもしれないな、と漠然としたプランしかなく、正直なところ最初は正社員として働くことすら想定していなかったので、それ以上のことは何もイメージしていませんでした。

  • 鈴木

    派遣社員として入社していることもあり、管理職については全く頭にありませんでしたね。

元々管理職志望ではない中で、管理職就任を承諾した理由があれば教えてください。
  • 田口

    少しずつ会社が大きくなっていく中で、責任あるポジションについてほしいと言われた時はどうするべきか考えました。親族だということは、もちろん社内の皆さんは知っているので、「やっぱり親族だからか」というイメージでしょうし、周囲にどう思われるか不安でした。ただ、冷静に会社の状況を見渡したときに、事務職員が自分しかいないことや、現場のみではなく社内全体のことをざっくりでも全て把握できている人員は私か社長しかいないため、「受けるしかない、やってやろう!」という意気込みを持って承諾しました。

  • 上原

    私も同じような状況だったと思います。管理職の打診を受けた当時は、中国の高度経済成長期であり、廃プラスチックの輸出量は右肩上がり。業務量の増加を受けて人員も倍々に増えておりました。また、前社長自らが営業として月の半分は中国などの海外出張で不在にすることも多く、そんななかで業務を円滑に回すためには、どうしても誰かが管理職として現場を取り仕切る必要があり、やるしかないといった流れでしたね。

  • 鈴木

    アカルタスグループに参加したことで、日本ビソー株式会社としての組織図の作成や指揮命令系統の整備を行うこととなり、総務部が新たに設立されたことで二人しかいない事務職から管理職を選ぶ必要がありました。元々業務改善についての意見を上層部へ伝えていたこともあり、管理職になることで今まで以上に話し合いがしやすくなると考え承諾しました。

  • 稲垣

    入社後、様々な業務を経験させていただく中で、会社がステークホルダー(利害関係者)の皆さんに対してどのような社会貢献を行い、どのようにして売上につなげていくか等を考えるようになり、それらを実現させたいという思いが芽生え始めた頃に管理職を打診されました。管理職であれば、対等な立場で意見を伝えることで、会社をより良くできると考え承諾しました。その後、実際管理職に就任させていただいてからは、会社のために何が一番よいか議論できるようになりありがたいと感じています。

  • 重森

    アースサポート株式会社が大卒の採用を始めた年に入社したため、常に自分達の代がトップランナーであり、役職がどんどん上がっていくことも、年功序列として社会の常識のように考えていました。しかし、徐々に会社の方針として、評価制度や実力主義の社会に変化していくにつれて、家庭や育児との両立が不安ではありましたが、周囲の協力が得られている事が承諾した大きな理由です。

  • 上原

    皆さんのお話を聞いていると、管理職に就任される前から既に会社全体を把握して、事務業務を一手に担って舵取りをされていらっしゃったのですね。元々責任を持って業務に臨まれていた皆さんだからこそ管理職として会社に必要とされたのだろうと思いました。良いお話を聞けました!

プライベートももちろん大事だったと思うのですが、管理職になられた後、家庭と仕事の両立はいかがでしたでしょうか?
  • 田口

    管理職になった頃はまだ子ども達は小学生でした。繫忙期は残業が増え、勤務地が自宅から遠いこともあり、自宅に着く頃には子どもはすでに寝ているという状況も少なくはありませんでした。会社が365日稼働しているということもあり、土日も必ず休みというわけでもないため、子ども達には寂しい思いをさせていたかもしれません。中学生になると毎朝お弁当を作るところから始まり、帰りが遅くなりそうな日は夕飯も作ってから仕事に行くことも多く、家事や育児と仕事の両立は決して簡単ではありませんでした。そんな中でも、子どもの学校行事や通院などは優先してシフト休みを取らせてもらうなど、家族や周囲の方達の協力もあり、なんとか両立してこられたと思います。

  • 稲垣

    就任当時、子ども達は高校1年生と小学6年生でした。その頃には、16時30分までの定時に帰れることは少なくなり、ほぼ毎日残業をしていました。子ども達にはスポーツなどの習い事や塾に通わせてあげたい思いもありましたが送迎をしてあげることができないため、希望通りの事をさせてあげられなかったと思います。夕飯も毎日19時近くからだったり、テイクアウトの物を夕飯のテーブルに出す日もあったり、洗濯物は一気にまとめて乾燥機で乾かしたりと、当時はどうやったら効率よく家事が出来るか考えていましたね。
    徐々に総務・経理課の職員も増え、休みも取りやすくなってきた頃には子ども達も手がかからなくなりましたが、こういう経験は他の皆さんにはして欲しくないと思います。

  • 重森

    弊社は会社の制度として、時短勤務・看護休暇の日数増加・時間単位の有給・子ども手当など、様々な制度が充実していたので、両立はしやすかったです。ただ、仕事量が減るわけでは無いため、稲垣課長がおっしゃられた「効率の良さ」というのは仕事中やプライベートでも常に考えていたところだったので、凄く共感してしまいました。
    弊社では、子どもが保育園~小学校3年生までは時短制度を使用できるため、学童保育の迎え時間に合わせて帰社できて助かりましたが、一方で、就業時間が限られてくるので、夕方の会議や土日祝の業務が出来ない事もあります。その中で、いかに業務のコスパを向上させて、短い時間の中でも効率的に成果を上げることで、時短勤務に協力してくれる周囲の社員に少しでも負担がいかないよう努力していました。また、周囲の方への気配りも重要で、コミュニケーションをよく取るようにし、会議の時間を早めにしてもらいやすくなる、早く帰りやすくなる環境を自分でつくることが重要だと思っています。

  • 鈴木

    私が管理職に就任した時は、子どもが既に大学卒業前で就職も決まっていたので、家庭との両立で特に気を付けたりはなかったです(笑)。ただ、母子家庭ということもあり、子どもは小さい時から鍵っ子でしたね。管理職に関わらず、働きながら子どもを育てるとなるといろいろ悩む時期は絶対ありますので、その際に会社として後押ししてくれるような制度が整っている現状は羨ましいなと思いますね。

  • 上原

    私は独身ということもありプライベートも楽しく過ごしていましたが、入社した翌年に母親が病気で倒れ、2020年に亡くなるまで入退院や手術を繰り返していたため、急な呼び出し電話がかかってきたりなどはしょっちゅうありました。急に休みを取らないといけない時は、別日に休日出勤をするなどしてなんとか仕事を止めないよう気を付けていました。
    介護というのは終わりがなく精神的に孤立しがちなため、悲惨な事件を見ても半分くらい共感してしまう部分もありますね。介護制度を利用したり、周囲の協力をいただいたり、会社のバックアップがなければ私も何があったかわかりませんし、離職してしまっていたかもしれません。
    介護については、男性女性問わずの問題かと思うので、会社としてどんどん制度を整備する必要があると感じます。

現状の制度状況について、アカルタスグループに参加してから、女性を後押しするような制度や環境整備は進みましたでしょうか?
  • 田口

    元々は親族会社だったため、身内の女性職員が経理業務などを行ってきました。アカルタスグループに参加してからは、男性しかいなかった現場作業員の中で20代の女性アルバイトが活躍してくれたり、管理職候補として女性社員が入社してくれました。制度としては、女性アルバイトの方が産休育休を取られました。アルバイトは基本的に契約期間が半年更新ではありますが、アルバイトでも産休育休を取得することが可能で、休暇中の契約期間を延長し、現在復職していただいています。
    環境整備とは少し違ってしまうかもしれませんが、アカルタスグループに加わった当初、アースサポート株式会社の重森室長と金山部長に直接お会いし多くのことを教わりました。
    第一線で活躍している女性管理職のお二人を目の当たりにしてとても刺激を受けました。今までは社内のことしか分かりませんでしたが、アカルタスグループの各社でも女性の皆さんが活躍されていることを今回の座談会でも再認識しました。

  • 上原

    今までは特に規程を整備していませんでしたが、アカルタスグループに参加してからは様々な規程が配備され、時短勤務や時間単位での有給取得など、働きやすい環境整備が進められたと思います。特にテレワーク勤務のシステムが整えられたことは、社員の予定に合わせた勤務方法の取得が可能になり好評でした。ただし、10月に合併した美濃化学工業株式会社は製造業のためどうしても定時に工場へ出社しないといけない社員が多くいらっしゃいます。そんな中でテレワークやフレックスタイムをどのように整備していくかは今後の課題ですね。

  • 鈴木

    アカルタスグループに参加する前は誰も有給をとらないのが普通だったりしたので、規程や制度を整備したことで1日有給や時間有給を取得することができるんだと意識改革をすることができました。女性に対する育休に関しては該当するような若い女性がいないのでなかなか活用はできておりませんが、逆に今後は定年後の再雇用などの整備を進めていかないとなと思います。

  • 稲垣

    入社当時、事務職員は私一人だけでしたので保育所から子どもが熱を出したと連絡が来ても迎えに行ってあげることができず、また、保育参観などがあっても仕事を休めない環境でしたので、常に夫や母に頼んでいました。通常の帰りのお迎えも時間ギリギリになることが多く、迎えに行くと自分の子ども達だけしか残っていない日も多々あり、子ども達には寂しい思いをさせてしまった経験があります。
    アカルタスグループに参加してから育児・介護休業規程がより充実したものになり、有給休暇も半日単位から時間単位で取得できるようになりました。コロナ禍で今年初めて在宅勤務も行えるようになりました。朝の出勤時間も今までは早く出勤してこられる方に合わせてセキュリティを解除するために管理職が7時過ぎに出社していましたが、今は7時30分以降というルールが出来たので管理職も朝、ゆっくりと出勤することができるようになりました。

最後に若い世代に向けたメッセージをお願いします。
  • 重森

    今の若い世代の方は「管理職」に対して、就きたくないという考えの方と、ベンチャーとして起業したいというような思いを抱いている方と両極端だと思います。どちらかと言えば前者の方が多いですかね。ほどほどのお給料と仕事と福利厚生があれば、役職が欲しいとは思っていないといったところでしょうか。でも、それは「管理職」のイメージが悪いからですよね。上司と部下に挟まれてストレスを抱えるとか、責任を押し付けられるとか。でも、実際はそんな会社ばかりではありません。メディアで聞いたのですが、今の若い世代が求める理想像は、漫画の「ワンピース」のようにみんなで頑張るタイプだとか。アースサポート株式会社はそれに近い社風で、管理職といえど社長や同僚に相談しやすい環境にあり、何かあれば周囲が助けてくれます。そんな管理職を見れば、自分も管理職になりたい、と思えるのではないかと。それに、それなりのお給料ももらえます(笑)!
    AIや機械化が進む中、単純作業は機械化されていきます。しかし、管理職のようなマネジメントをする人材は、企業には必ず必要な人材として重宝されます。また、今の時代は1つの企業に終身雇用ではなく、スキルを磨いて転職することも当たり前になってきました。管理力というマネジメントスキルは、どこの会社でも共通のものです。部下の人たちが憧れるような管理職をぜひ目指してほしいと思います。

  • 田口

    重森室長がおっしゃる通り、管理職になりたがらない人が増えているとよく聞きます。その理由には「メリットがない」「責任が重くなる」ということがあげられるそうです。
    しかし、弊社入社後1年で営業課長に昇進した30代社員と、1年足らずで経理課長に昇進した20代社員に管理職の魅力を聞いたところ、与えられた仕事をこなすだけより、責任ある仕事をすることで、自分自身のスキルアップにも繋がるからやりがいがあると話してくれました。
    また弊社では、社長がアルバイトを含めた全社員と1対1で定期的に話す機会を設ける1on1という制度を設けて、管理職だからといって一人で抱え込まずにすむように、相談しやすい雰囲気づくりを心がけていますし、ワークライフバランスの充実を目指して、仕事とプライベートの切り替えができるような制度の整備を進めています。
    私自身、就業後や休日は育児や家事に追われるだけではなく、趣味や友人との時間が持てていますし、管理職を目指しながら充実した私生活を送ることは可能です。なにより、仕事か家庭かを選択しなくてはいけないなんて古い時代ではないですし、会社みんなで協力しますので、仕事も家庭も全部手に入れるような管理職へ是非チャレンジしてほしいと思います。

  • 上原

    人生100年時代と言われ、定年も70歳に延長されるかもしれないなかで、若い方はこれから長く働かざるを得ない社会になっていきます。だからこそ、様々な働き方に関する制度の整備が進んでいる会社であれば、変化していくライフステージに合わせて働きやすい日々を送れると思うんですね。また長く働き続ける中で、最初は与えられた仕事をこなすだけでいっぱいだったとしても、業務を広げていくことで刺激を感じて楽しむことができるし、刺激の一つとして管理職を経験することは仕事への視点や考え方が変わって新しい楽しみを見つけることができると思います。
    長く働かざるを得ない以上、若い方に無理をしてほしくはないけれど、楽すぎる人生も楽しくないと思うので、自分の中でバランスをとって頑張ってみてほしいですね。

  • 鈴木

    「なんでもできる」「なんでも手に入る」のが今の時代の強みだと思います。年功序列の考えが薄れ、実力主義に代わっているなかで、誰にでもチャンスがあるのは夢がありますよね。それこそ制度が整っている会社であれば、ライフステージに関係なく長く働くこともできますし、可能性は∞だと思いますので、社長を目指す勢いで頑張ってほしいなと思います。

  • 稲垣

    最近では男女関係なく管理職に就きたくない考えの方が増えてきています。
    多様性の時代ですので「しっかりとキャリアを積みたい人」、「どちらかといえば育児など生活に重きを置きたい人」、「プライベートを充実させたい人」様々な考えがあるかと思います。
    ですが、管理職になって感じるのは、チームとして取り組んだ大きな仕事で成果がでたときの喜びは、一人だけの仕事で感じていた喜びの何倍も大きく得難いものであるということです。また、部下を育成するダイナミズムを感じられるのは管理職だけの醍醐味です。
    今回、女性管理職をテーマにした座談会ということで、家庭との両立の悩みも多く見受けられました。まさに今、仕事を続けるか悩んでいる女性社員の方ももしかしたらいるかもしれません。そんな時に管理職であれば、自分や部下が働きやすい職場を作る裁量が広がります。確かに管理職は苦労が増えますが、やりがいも大きいことを是非知ってほしいです。
    今までの管理職のように働けないと感じている方には"そうじゃない管理職"を目指せば良いと思います。「~でなければいけない」「誰のようになりたい」とか、必ずしも特定のロールモデルを見つける必要はないと思います。いろいろな方のいいところをパッチワークして、自分のやりたいことを実現するために頑張りましょう!立場が人を作る場合もあるので、チャンスがあれば「管理職」に挑戦していただきたいです。

お問い合わせ